二ツ橋あいりん幼稚園には、毎年15〜20名の学生さんが教育実習生として園に来ています。学生の皆さんには、日々目の前の子どもとどれだけ楽しくあそべたかだけを求めますので、かしこまらず、自分らしく保育の現場に夢中になりに来てくださいね。教育実習は"幼稚園の先生になるとはどういうことか"子ども観・保育観・就職観を養う機会でもあります。例えどんな園に実習にいったとしても<園は子どもが楽しめる"場"になっているか自分の目で見ることは>とても大切なことです。万が一、実習先がそのような"場"になっていない時は、どういう"場"であれば良かったのか、自分の考えを見つめ直す時間に出来ると、あなたの"先生"としての幅はその瞬間から広がるはずです。
保育内容に善し悪しがあるのか?子どもに目をかけられていないのか?楽しく過ごす為のルールはあるのか?教育実習とは、あなたが"先生"として活躍するに向けて、現場で成長し始めるきっかけでもあるのです。
教育実習中はもちろん、若手の先生だってベテランの先生だって、幼稚園だって保育園だって、子どもの前に立って保育をするということは、現場で学び続けることでもあります。その為にはまず"毎日子どもと全力で過ごすことを決める"ことが必要です。
10年以上先生として勤めてきた人だって、保育中に手を抜いて良い日なんてありません。そう考えると、社会に出て経済的なことを突き詰めたい人には、本当の保育の現場は向いていないのかもしれません。仕事のリズムを掴み要領がよくなった後も"子どもとこんなことをしてみたい"と願い、労を惜しまずこの仕事を本気で続けていく人は、経済的なことより心の部分を大事にしている人が多いと思うのです。
あなたが、特に幼稚園の先生という仕事を目指すのであれば、給料のよしあしや待遇、利便性などを比較するのではなく、自分の感性に合う園との出会いを探してみてください。子どもと向き合うと、時に様々なアクシデントがあります。そんな時、職場みんなで「大変だね」「嫌だね」「面倒くさいね」と思うのは簡単ですが、そのアクシデントに含まれる幸せに気づく力を持てなければ、この仕事はひどくつまらないものになります。
ません。仕事のリズムを掴み要領がよくなった後も"子どもとこんなことをしてみたい"と願い、労を惜しまずこの仕事を本気で続けていく人は、経済的なことより心の部分を大事にしている人が多いと思うのです。
夢を持ってこの職業を目指す学生の皆さんは、どんなこともやりがいや幸せに変える力を持って仕事に就くはずです。その職場が、今の皆さんと同じような気持ちで常日頃から働ける幼稚園であれば、きっとあなたの仕事は毎日が感動の連続です。子どもと一緒に泣いて笑って、これほど充実した仕事は他にはありません。学生の皆さんには、是非そういった園との出会いを見つけてもらいたいと思います。
保育時間中の"子どもの育ち"を世界一知っているのはクラス担任の先生。だからこそ、子どもとの1日1日に一生懸命取り組むことが出来れば、その人は"先生"になれると思います。もちろん、若い先生達に足りないものはたくさんあるでしょう。"楽しいあそびのネタを持っている先生""優しい先生""面白い先生""優れた技術を持っている先生""子どもを引き寄せる容姿を持つ先生"憧れるものにキリはありません。そして、初めからこれらのものを全て持っている人なんて世の中にいないのです。長い保育年数の中で少しずつ身につけていくものは、そうありたいと願う気持ちがあれば良いと思います。
キャリアを積んだ先生には、自分の特徴を生かした得意分野が多少なりともあります。個性の似た先輩の先生との出会いを大切にして、"運動""音楽""創作"などどんな部分をより深めていくか、自分の伸びていく方向性を見つけていくことも若手の先生にとって大切なことです。
1つだけ忘れてはいけないことは、成長する為に目の前の子どもを大切にできない時間を作ってはいけないということ。<技術を身に付ける為に先輩の先生を見るのに必死になる≠子どもは見られていないから楽しくない>というのは困りものです。"なりたい自分になる為には、時として子どもを置き去りにしても良い"なんてことが癖にならないよう心掛けてほしいと思います。